2026/10/04 08:44

こんにちは。
愛媛県今治市、大島にある海宿 千年松です。

これまで、焙烙焼きやアナゴしゃぶ、鯛など、千年松の料理について紹介してきました。

今回は、料理そのものではなく、**千年松が料理をするときに大切にしている「旬」**について書いてみたいと思います。


「旬」は、やっぱりおいしい

今では、一年中いろいろな食材を食べられるようになりました。

便利な時代です。

でも、魚を扱っていると、

「やっぱり旬ってあるな」

と感じます。

その時期にしか出会えない魚。

その時期だからこそおいしい魚。

同じ魚でも、季節によって味わいが変わることがあります。

だから千年松では、

「今、何がおいしいのか」

ということを大切にしています。


「今日は何が入った?」

千年松の料理は、すべてが最初から決まっているわけではありません。

魚は、その日に入ってくるものがあります。

「今日は何が入った?」

そこから料理を考えることもあります。

もちろん、お客様に安心して料理を楽しんでいただくために、基本となる料理やコースはあります。

でも、その日の魚の状態や季節によって、少しずつ変わっていく。

それが、海の目の前にある旅館の面白さだと思っています。

旬の魚を食べることは、その土地を知ること

旅行先で、その土地の旬を食べる。

これは、旅の楽しみのひとつだと思います。

大島に来て、その時期においしい魚を食べる。

そうすると、

「今の大島では、こんな魚がおいしいんだ」

ということも感じてもらえる。

観光地を訪れるだけではなく、食を通してその土地を知る。

それも旅の一つの楽しみではないでしょうか。


「いつ来ても同じ」だけが正解ではない

旅館としては、いつ来ても同じものを楽しんでいただくことも大切です。

でも千年松では、

「前に来たときと、少し違うね」

ということも、楽しんでもらえたらと思っています。

季節が変われば、海も変わります。

魚も変わります。

だから、料理も少し変わる。

それは、千年松が海のそばにあるからこそできることです。


料理から、季節を感じてもらいたい

春には春の魚。

夏には夏の魚。

秋には秋の魚。

冬には冬の魚。

そんな季節の変化を、料理から感じてもらえたら嬉しいです。

そして食事をしながら、

「次は違う季節に来てみようか」

と思ってもらえたら、もっと嬉しい。

千年松の料理は、豪華さだけを追いかけるのではなく、

その時、その場所でおいしいものを食べてもらう。

これからも、そんな料理を大切にしていきたいと思っています。

目の前にある海は、今日も同じように見えて、実は毎日違います。

料理も、きっと同じです。

だからこそ、今日の千年松でしか味わえないものを。

そんな気持ちで、今日も料理を作っています。