2026/09/22 09:38
こんにちは。
愛媛県今治市、大島にある海宿 千年松です。
前回は、千年松で販売している「鯛だし醤油」について書きました。
今回は、もうひとつ。
千年松のオンラインショップで販売している商品紹介だけをしてしまえば、
「鯛のだしを使ったあられです」
で終わってしまいます。
でも、私たちがこの商品を販売している理由は、それだけではありません。
むしろ、商品そのものよりも、
「どうして千年松で、この商品を販売することになったのか」
というところに、千年松らしさがあると思っています。

きっかけは、「千年松らしい商品だな」
千年松では、旅館のお土産としていろいろな商品を扱っています。
ただ、何でも置けばいいとは思っていません。
商品を増やそうと思えば、いくらでも増やせます。
でも、
「これは千年松のお客様に紹介したい」
「自分たちもいいと思える」
そう思える商品でなければ、販売する意味がないと思っています。
そんな中で出会ったのが、鯛だしあられでした。
名前を見ても分かるように、「鯛」と「だし」という言葉が入っています。
千年松は海の目の前にあり、魚を扱う旅館です。
普段から魚を仕入れ、料理をし、お客様に召し上がっていただいている。
そう考えると、
「これ、千年松に合うんじゃないか」
と自然に思いました。
「あられ」という、ちょっと身近な存在
旅館の料理というと、どうしても特別なものを想像すると思います。
季節の魚。
旬の食材。
手間をかけた料理。
もちろん、千年松も料理にはこだわっています。
でも、毎日食べるものは、もっと身近なものです。
お茶を飲みながら、ちょっとお菓子をつまむ。
家族と話しながら食べる。
仕事の合間に一息つく。
そんな日常の中にあるのが、あられだと思います。
だからこそ、
「旅館で食べる料理とは違った形で、千年松らしい食を感じてもらえる商品」
として、鯛だしあられは面白い存在だと思っています。
商品は、人とのつながりから生まれる
千年松で販売している商品を見ていると、改めて感じることがあります。
商品だけを見ていると、
「これは鯛だしあられ」
「これは調味料」
「これは飲み物」
と、単なるモノに見えます。
でも、その商品が千年松に並ぶまでには、必ず誰かとのつながりがあります。
作っている人がいる。
届けてくれる人がいる。
紹介してくれる人がいる。
そして、それをお客様に伝える私たちがいる。
前回の記事でも書きましたが、千年松が大切にしているのは、こうした「人とのつながり」です。
鯛だしあられも、ただ商品を仕入れて販売しているという感覚ではありません。
「この商品を、お客様に知ってもらいたい」
そんな気持ちから、千年松の商品になっていきました。
お土産は、「モノ」だけじゃない
旅館のお土産って、面白いものだと思います。
家に帰れば、旅館にいた時間は終わっています。
でも、お土産が家に残っていると、
「そういえば、あのとき大島に行ったな」
と思い出すことがあります。
お菓子を食べながら、
「千年松、また行きたいね」
という会話が生まれるかもしれません。
それなら、その商品は単なるお土産ではありません。
旅の記憶を、もう一度呼び戻してくれるものになります。
私たちは、オンラインショップの商品にも、そんな役割があればいいなと思っています。
千年松に来たことがない方にも
そして、オンラインショップにはもうひとつの役割があります。
それは、
まだ千年松に来たことがない人との接点をつくること。
鯛だしあられをきっかけに、
「千年松ってどんな旅館なんだろう?」
と思ってもらう。
そこから大島を知ってもらう。
しまなみ海道を知ってもらう。
そして、いつか実際に大島へ来てもらう。
商品を販売することが、そんな出会いにつながる可能性もあると思っています。
だから、私たちはオンラインショップを単なる「通販サイト」にはしたくありません。
千年松を知ってもらうための、もうひとつの入口。
そんな場所にできたらと思っています。「売る」よりも「伝える」
鯛だしあられを紹介しながら、改めて思いました。
私たちは、商品を売ることだけを考えているわけではないんだな、と。
もちろん、商売なので売れなければ続きません。
でも、
「なぜ、この商品を千年松で扱っているのか」
を伝えずに、ただ商品だけを並べても、千年松らしさは伝わらない。
だからこそ、このブログで少しずつ紹介していきたいと思っています。
商品そのもの。
作っている人。
仕入れるまでの話。
そして、その商品を見つけた私たちの気持ち。
そんな背景まで知ってもらえたら、同じ商品でも少し違って見えるかもしれません。
鯛だしあられも、そんな商品のひとつです。
もし千年松の商品を見かけたときに、
「これ、どんな人が作っているんだろう?」
「どうして千年松に置いてあるんだろう?」
そんなことを少しだけ考えてもらえたら嬉しいです。
そしていつか、その答えを確かめに大島まで来てもらえたら。
それが、私たちにとって一番嬉しいことなのかもしれません。
