2026/09/21 08:47
こんにちは。
愛媛県今治市、大島にある海宿 千年松です。
千年松では、旅館でお客様に召し上がっていただく料理だけでなく、いくつかの商品をオンラインショップでも販売しています。
その中のひとつが、「鯛だし醤油」です。
正直に言うと、千年松のオンラインショップを始めたときから、
「とにかく商品をたくさん並べよう」
とは考えていませんでした。
では、なぜ鯛だし醤油を扱っているのか。
今回は、そんな話を少ししてみようと思います。

「千年松の味を家でも」という気持ち
旅館に泊まっていただいたお客様から、
「これ、おいしいですね」
「家でも食べたいな」
「こういうものって販売していますか?」
と言っていただくことがあります。
旅館で食事をしているときは、その場の料理を楽しんでいただけます。
でも、チェックアウトして千年松を離れてしまえば、その時間は終わってしまう。
もちろん、それも旅の良さだと思います。
けれど、
「帰ってからも、少しだけ千年松を思い出してもらえたらいいな」
そんなことを考えるようになりました。
お土産というと、どうしても「旅行の記念品」というイメージがあります。
でも、千年松が販売したいのは、ただ飾っておくものではありません。
家に帰ってから、実際に使ってもらえるもの。
そして、使うたびに、
「ああ、千年松で食べたな」
と思い出してもらえるもの。
そんな商品がいいと思っています。
鯛という魚が、千年松にはよく似合う
千年松は、海の目の前にあります。
毎日見ている海ですが、同じ海が一日としてありません。
魚も、その日に入ってくるものが違います。
そんな場所で旅館を営んでいると、自然と「魚」という存在が身近になっていきます。
その中でも、鯛は私たちにとって馴染みの深い魚のひとつです。
だからこそ、「鯛だし醤油」という商品を見たとき、
「千年松らしい商品だな」
と感じました。
派手な商品ではありません。
でも、毎日の食卓にある醤油に、鯛の旨みを加える。
こういう商品こそ、旅館で食べる特別な料理とはまた違った形で、千年松の食を感じてもらえるのではないかと思っています。
特別な日に使うものではなく、普段使いしてほしい
お土産として買ったものは、もったいなくて使わずに置いてしまう。
そんな経験はありませんか?
せっかく買っていただくなら、千年松の商品はできれば普段の食卓で使ってほしい。
ご飯のお供に。
いつもの料理に。
冷奴や卵料理など、普段の食卓に。
「今日はちょっと千年松の味を足してみようかな」
そんな感覚で気軽に使ってもらえたら嬉しいです。
旅館の商品だからといって、特別な使い方をする必要はありません。
いつもの食卓の中に、少しだけ旅の思い出が入る。
それくらいが、ちょうどいいのかもしれません。
商品を売るというより、「千年松」を思い出してもらいたい
オンラインショップを始めてから、改めて感じることがあります。
商品そのものだけを販売しているわけではないんだな、ということです。
千年松に来ていただいた方には、海を見てもらいたい。
島の空気を感じてもらいたい。
料理を食べてもらいたい。
スタッフと話してもらいたい。
そして、帰るときには「また来たい」と思ってもらえたら嬉しい。
オンラインショップでは、それを直接体験してもらうことはできません。
だからこそ、商品を通して少しでも千年松を感じてもらえたらと思っています。
鯛だし醤油を使ったときに、
「そういえば、千年松って海の目の前だったな」
「また大島に行きたいな」
そんなふうに思ってもらえたら、それだけで嬉しいです。
商品の向こう側にあるもの
千年松で販売している商品には、それぞれ理由があります。
「売れそうだから置いている」
だけではありません。
千年松で働く私たちが、
「これはいいな」
「これならお客様にも紹介したいな」
と思えるものを少しずつ選んでいます。
商品を一つ紹介するにも、
どんな人が作っているのか。
どんな想いがあるのか。
なぜ千年松で扱うことになったのか。
そんな背景があります。
これからのブログでは、商品の紹介だけではなく、そうした「商品の向こう側」にある話も少しずつ書いていきたいと思っています。
オンラインショップで商品を見つけたことがきっかけで、千年松を知ってもらう。
そして、いつか大島まで来てもらう。
そんなつながりが生まれたら、私たちにとっては何より嬉しいことです。
鯛だし醤油も、ただの調味料ではなく、
「千年松を思い出すきっかけ」
のひとつになればいいなと思っています。
今日も海を眺めながら、そんなことを考えています。
