2026/09/20 09:44

こんにちは。
愛媛県今治市、大島にある「海宿 千年松」です。

千年松のオンラインショップでは、いくつかの商品を販売しています。

鯛だし醤油。

鯛だしあられ。

柚子ぽんず。

柚子蜜ドリンク。

これからも少しずつ、千年松らしい商品を増やしていきたいと思っています。

でも、商品を紹介する前に、今日は少しだけ、

「そもそも千年松では、普段どんなものを仕入れているのか」

というお話をしてみたいと思います。

旅館の料理は、仕入れから始まっている

お客様が千年松で食事をされるとき、目の前にあるのは一皿の料理です。

刺身。

焼き物。

煮物。

ご飯。

汁物。

でも、その料理が完成するまでには、いくつもの工程があります。

そして、その一番最初にあるのが、

「食材を仕入れる」

という仕事です。

どんな魚が入るのか。

どんな野菜が届くのか。

どんな状態なのか。

それを見て、料理を考えていきます。

だから、千年松の料理は、厨房だけで完成するものではありません。

仕入れの段階から、料理が始まっているのです。


魚は、毎日同じではありません

千年松は海のすぐそばにあります。

そのため、魚は千年松の料理に欠かすことができません。

でも、

「毎日同じ魚を仕入れる」

というわけではありません。

その日の漁。

天候。

潮の流れ。

季節。

いろいろな条件によって、獲れる魚が変わります。

だから、

「今日は何が入るんだろう?」

という楽しみがあります。


「今日はこれがあるよ」

地元の漁師さんから、

「今日はこんなのがあるよ」

と声をかけてもらうことがあります。

魚を見て、

「これは刺身でいけるな」

「こっちは焼いたらおいしそうだな」

「これは別の料理にしてみよう」

と考える。

その日の魚との出会いから、料理が決まっていく。

これが、海のそばで旅館を営む面白さの一つだと思っています。


魚は「商品」になる前に、命だった

魚について考えるとき、私たちが忘れてはいけないと思っていることがあります。

魚は、最初から料理として存在しているわけではありません。

海で泳いでいた一匹の魚です。

漁師さんが海に出て、それを獲ってくれる。

そして私たちのところへ届く。

だからこそ、

できるだけ無駄なく、おいしく食べてもらう。

それも料理をする側の大切な役割だと思っています。


地元のものを使うということ

「地産地消」という言葉があります。

地元で作られたものを、地元で消費する。

言葉にすると、とてもシンプルです。

でも、実際には、

地元で作る人がいる。

運ぶ人がいる。

販売する人がいる。

料理する人がいる。

そして、食べる人がいる。

その一つひとつのつながりがあって、地元の食が成り立っています。

千年松も、そのつながりの中にいます。


だから「誰から仕入れるか」も大切

食材を仕入れるとき、

価格だけを見て決めることもできると思います。

でも私たちは、

「誰から仕入れるのか」

ということも大切にしたいと思っています。

長く付き合っている人。

顔が見える人。

困ったときに相談できる人。

「今年もよろしくお願いします」

と言える関係。

そうしたつながりは、価格表だけでは分かりません。


オンラインショップの商品も同じです

これは、オンラインショップの商品にも通じることです。

私たちが扱っている商品にも、それぞれ作り手がいます。

商品を作る人。

原材料を用意する人。

加工する人。

届ける人。

そして、それを千年松がお客様に紹介する。

一つの商品にも、いろいろな人が関わっています。

だから、

「千年松の商品だから売る」のではなく、「千年松が大切にしたいものだから紹介する」

という気持ちを大切にしています。


島で暮らしているからこそ見えるもの

島で暮らしていると、都会とは少し違う時間の流れを感じることがあります。

魚を獲る人がいる。

農作物を作る人がいる。

商品を作る人がいる。

それぞれが、それぞれの仕事をしている。

そして、どこかでつながっている。

毎日仕事をしていると、そうしたつながりが少しずつ見えてきます。

観光で大島を訪れるだけでは、なかなか見えない部分かもしれません。

でも、千年松はこの島で仕事をしているからこそ、

「島の人たちに支えられている」

ということを日々感じています。


「仕入れ」は、ただの買い物ではない

旅館をやっていると、

仕入れは毎日の仕事です。

魚を注文する。

食材を受け取る。

商品を仕入れる。

数字を確認する。

一見すると、ただの業務です。

でも、その一つひとつの先には、人がいます。

だから私は、

「仕入れも、地域とのつながりをつくる仕事」

だと思っています。


そして、その先にお客様がいる

漁師さんから届いた魚が料理になる。

料理になった魚を、お客様が食べる。

「おいしい」

と言ってもらえる。

その一言が、また次の料理を作る力になります。

オンラインショップも同じです。

作り手が商品を作る。

千年松が紹介する。

お客様が購入する。

そして、

「おいしかったです」

「また買いたいです」

と言ってもらえる。

そこから、また次のつながりが生まれます。


商品の向こう側を知ってほしい

これから、このブログでは商品そのものだけではなく、

「どこから来たのか」

「誰が作っているのか」

「なぜ千年松で扱っているのか」

そんなことも紹介していきたいと思っています。

商品を買う前に読んでもらえたら、

「なるほど、こういう商品なんだ」

と思ってもらえる。

商品を買った後に読んでもらえたら、

「だから千年松で売っているんだ」

と納得してもらえる。

そんな記事にしていきたいと思っています。


今日も、何かが届きます

明日、どんな魚が届くのか。

どんな食材が入ってくるのか。

それは、その日にならないと分からないこともあります。

でも、それも含めて千年松の日常です。

海があって、

漁師さんがいて、

仕入れをする人がいて、

料理をする人がいて、

それを食べてくれるお客様がいる。

そのつながりの中で、今日も千年松の一日が動いています。

そしてオンラインショップも、その延長線上にあります。

遠く離れた場所にいる方にも、

この大島から、

千年松らしいものを届けたい。

商品だけではなく、

その向こうにある「人」や「場所」まで感じてもらいたい。

そんな思いで、これからも一つひとつの商品を紹介していきます。

次回は、千年松で実際に扱っている商品の一つを取り上げて、

「なぜこの商品を千年松で販売しているのか」

を、もう少し具体的にお話ししてみたいと思います。