2026/09/17 09:16
こんにちは。
愛媛県今治市、大島にある「海宿 千年松」です。
これまで、このブログでは、
千年松という宿のこと。
「千年松」という名前に込められた想い。
地元の魚を大切にしている理由。
そして「旬」を大切にすること。
そんなお話をしてきました。
今回は、千年松を語るうえで欠かすことのできない、
「人とのつながり」
についてのお話です。
旅館は、一人ではできません
旅館の仕事をしていると、
料理を作る人。
お客様を迎える人。
部屋を掃除する人。
予約を受ける人。
設備を直す人。
いろいろな人が関わって、一つの宿ができていることを実感します。
でも、千年松を支えているのは、宿のスタッフだけではありません。
魚を届けてくれる漁師さん。
食材を届けてくれる仕入れ先の方。
商品を作ってくれる方。
地域で一緒に仕事をする方。
そして、千年松を訪れてくださるお客様。
たくさんの人とのつながりがあって、今の千年松があります。
「魚を仕入れる」だけではない
前回、地元の魚について書きました。
千年松では、地元の漁師さんから魚が届くことがあります。
でも、私たちにとってそれは、
「魚を仕入れている」
というだけの話ではありません。
「今日はこんなのが獲れたよ」
そんな連絡が入る。
魚を見せてもらう。
「これ、今日使えそうだね」
そんな会話をする。
そして、その魚がお客様の料理になります。
魚そのものだけではなく、
そこにある人との関係も含めて、千年松の料理になっている
と思っています。
地元だからこそできること
大島で旅館を営んでいると、地域の方との距離が近いことを感じます。
何か困ったことがあれば相談する。
分からないことがあれば教えてもらう。
逆に、こちらから何かできることがあれば協力する。
都会では当たり前ではないようなつながりが、島では日常の中にあります。
もちろん、島暮らしだからといって何でも助けてもらえるわけではありません。
でも、
「困ったときに相談できる人がいる」
ということは、とても大きなことだと思います。
商品との出会いも「人」から
オンラインショップの商品も、同じです。
商品だけを見れば、
「これは○○という商品です」
という話になります。
でも、実際には、
「この人が作っているから扱いたい」
「この商品を食べてもらいたい」
「この人の想いを、お客様にも知ってほしい」
そんなところから始まることがあります。
商品そのものだけではなく、
「誰が作っているのか」
も、私たちにとっては大切なことなのです。
例えば、鯛だしあられ
千年松では、「鯛だしあられ」という商品も販売しています。
この商品も、千年松だけで作っているものではありません。
お菓子を作る人がいて、
商品として形にする人がいて、
それを千年松で販売する。
そこには、いろいろな人の力があります。
一つの商品を販売するだけでも、
実はたくさんの人が関わっています。
だから、オンラインショップから商品を注文していただいたとき、
私たちは単純に、
「商品が一つ売れた」
とは考えたくありません。
その商品を通して、
また一つ、人と人とのつながりが生まれた
そんなふうに感じています。
「この人から買いたい」と思ってもらえる宿へ
今は、インターネットを使えば、全国どこにいてもいろいろな商品を買うことができます。
同じような商品もたくさんあります。
価格を比べることも簡単です。
そんな時代だからこそ、
「どこで買うか」
だけではなく、
「誰から買うか」
も大切になってくるのではないかと思っています。
「千年松が販売しているから買ってみよう」
「この人たちが選んでいる商品なら食べてみたい」
「いつか千年松にも行ってみたい」
そんなふうに思ってもらえる存在になれたら嬉しいです。
人とのつながりは、数字では測れない
旅館の経営をしていると、売上や利益など、数字を見ることはもちろん大切です。
何人のお客様が来てくださったか。
いくら売れたか。
商品が何個売れたか。
数字は、経営をするうえで欠かせません。
でも、
「また来ます」
と言って帰ってくださったお客様。
「おいしかったです」
と声をかけてくださったお客様。
「今度は家族を連れてきます」
と言ってくださったお客様。
こうしたものは、数字だけでは表せません。
そして、私たちはそういうつながりを、とても大切にしています。
一度来て終わりではなく
千年松が目指しているのは、
「一度泊まってもらう宿」
だけではありません。
また来てもらえる宿。
誰かに紹介してもらえる宿。
大島に来たら思い出してもらえる宿。
そして、宿に来られないときでも、
オンラインショップを通して思い出してもらえる存在。
そんな場所になれたらと思っています。
「千年松に行ったことがある」
という思い出が、
「千年松の商品を家でも使っている」
につながり、
そこからまた、
「久しぶりに大島へ行ってみよう」
につながる。
そんな循環ができたら、とても嬉しいです。
島で商売をするということ
大島という場所で商売をしていると、
地域との関係を無視して仕事をすることはできません。
島の人たちに支えてもらいながら仕事をする。
自分たちも地域の一員として役割を果たす。
そうやって、少しずつ宿を続けていく。
それが千年松のスタイルなのだと思います。
大きなことはできなくても、
目の前の人を大切にする。
お客様を大切にする。
地域を大切にする。
一緒に仕事をする人を大切にする。
そんな積み重ねを、これからも大事にしていきたいと思っています。
商品の向こう側に、人がいる
オンラインショップで商品を購入すると、
自宅に届くのは一つの商品です。
でも、その商品には必ず、
作った人がいて、
届ける人がいて、
販売する人がいて、
そして、それを選んでくれたお客様がいます。
そう考えると、
一つの商品を通して、たくさんの人がつながっています。
私たちは、そんな「つながり」も一緒に届けられるオンラインショップにしたいと思っています。
これからも、人とのつながりを大切に
千年松は、これからも新しいことに挑戦していきます。
新しい商品を扱うこともあるでしょう。
オンラインショップの形も変わるかもしれません。
宿のあり方も、時代に合わせて変えていく必要があります。
でも、
人とのつながりを大切にすること。
これは、これからも変えたくありません。
商品を通して。
料理を通して。
宿泊を通して。
このブログを通して。
少しずつでも、千年松と皆さんとのつながりが増えていけば嬉しいです。
そして、いつか大島に来ていただいたときには、
「初めて来た気がしないな」
そんなふうに感じてもらえたら。
そのときは、
「おかえりなさい」
とお迎えしたいと思います。
今日も千年松は、
海のそばで、
人とのつながりを大切にしながら、
皆さまをお待ちしています。
